続けてパパもそう言ったのを聞いて、ビックリしてしまう。


楓くんってこんなすらっとしてて細いのに、そんなに強いんだ。


こんなすごい二人にボディガードをしてもらえるなんて、なんだかとっても恐れ多いよ。


「いやぁ、二人とも勉強もスポーツもできる立派な息子さんで、頼りになるなぁ。実にありがたい」


「いやいや、可愛い娘さんをこの歳で一人暮らしさせるのは心配だろうからね。こうして同じ高校に入学するのも何かの縁だし、仲良くしてもらえればと思うよ」


笑顔で親しげに会話をするパパたち。するとその横で、眞白くんが楓くんの肩をポンと叩く。


「おい楓、お前もうちょっと愛想よくしろよ。乙葉ちゃんが怖がっちゃうだろ」


そしたら楓くんは、プイっと顔を横にそむけると、不機嫌そうに言った。


「べつに。俺は仲良くするつもりとかないし」


それを聞いて、ますます申し訳ない気持ちになってしまった私。


うぅ、どうしよう。やっぱり楓くんには今回の件、迷惑だと思われてるのかも。