「よし、この資料全部、ここに置いとけばいいかな」


「あ、うん」


眞白くんに言われて、自分も手に持った資料を机の上に乗せる。


今は2時間目が終わったあとの休み時間。先ほど社会の先生から頼まれて、授業で使った資料を眞白くんと一緒に運んでいたところで。


最初は私一人で全部運ぼうとしてたんだけど、重たそうにしてたら、眞白くんがすかさず手伝ってくれたんだ。


「眞白くん、ありがとうね。手伝ってくれて」


私がお礼を言うと、ニコッと笑って私の頭をポンポンと撫でてくる眞白くん。


「いえいえ。だってこんな重いもの、乙葉一人に持たせられないし」


「ほんとにすごく助かったよ」


彼は相変わらずとっても優しくて親切だから、私はいつも助けられてばかり。


ボディガードとして以外にも、勉強で分からないところがあると教えてもらったり、色々お世話になりっぱなしで頭が上がらない。