【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

それから何を思ったのか、急に私の片腕を掴むと、グイっと自分のほうへと引き寄せた。


「ひゃっ……!」


その瞬間、さらに彼との距離が縮まって、また心臓がドキンと跳ねる。


そんな私を見上げながら、尋ねてくる楓くん。


「どうすんの? 俺がもし悪い奴だったら。この前のあいつみたいに離してくんねーかもよ」


「……っ」


瞬きもせずにじっと見つめられて、目をそらせなくなってしまう。


それにこの体勢、めちゃくちゃ恥ずかしいよ……っ。


「で、でもっ、楓くんは悪い人じゃないよ。すごく優しい人だから……」