【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

どうしよう。そっとしたつもりだったけど、力が入っちゃってたかな。


「って、ウソだよ。別に平気」


「ほんと?」


「うん」


でも、今本当に痛そうな顔してたんだけどな。


体育の時もそうだったけど、楓くん、絶対我慢してるような気がするよ。


なんて思いながらもなんとか消毒を済ませ、大きめの絆創膏を張って傷を覆う。


「よし、できたっ」


「ん、サンキュ」


そしたら楓くんは、意外にも素直にお礼を言ってくれた。


「あ、そうだ。とれちゃうといけないから、包帯も巻いておくね」


そこで私がふと思いついて口にすると、眉をひそめる彼。


「え? 包帯とか大げさだろ」


「さっきね、ちょうどいいのがあったの。巻くだけでペタっとくっつく包帯だよ」