【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

するとその時、ちょうど授業終わりのチャイムが鳴る音が聞こえて。


「そうだな。じゃあそうする」


楓くんはそう言ってサッと人の輪から抜けると、みんなより一足先に校舎へと戻っていった。


その姿を見て、やっぱり彼のケガのことが気になってしまった私。


大丈夫かな。平気なそぶりしてたけど、あのケガは絶対すごく痛かったよね。


それに利き手だから、自分で手当てするのも大変そう……。


心配になった私は、ハードルの片づけを急いで終わらせると、そのまま保健室へ様子を見に行くことにした。