【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

「乙葉、好きだよ」


唇が離れた瞬間、楓くんが私をまっすぐ見つめながら囁く。


ストレートなその言葉に、またしても胸のドキドキが止まらなくなる私。


「私も、大好き……」


照れながらも、真っ赤な顔でそう答えたら、再び甘いキスが降ってきた。


「……っ」


あぁもう、ダメ。心臓壊れちゃいそう。


楓くん、いつからこんなに素直で甘くなったのかな?


これじゃ私もとてもじゃないけど、宿題どころじゃなくなっちゃうよ。


だけどすごく幸せで、ほんとに夢みたい。


大好きな人と想いが通じ合うって、こんなに幸せなことなんだって思う。


楓くんがそばにいてくれたら私、どんなことだって乗り越えていけそうな気がする。


何があってもきっと、怖くなんかないよ。


だから、これからもずっと、この手を離さないで。


いつまでも、一番近くにいて、私だけを守ってね――。



*Fin.*