【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

「ん、うまい! チョコチップうま~!」


目の前で、眞白くんがおいしそうにカップケーキを頬張る。


その姿を見ていたら、なんだかほっこりした気持ちになって。


さっきまでの落ち込んだ気持ちが少し、癒されていくような気がした。


眞白くんがちょうど部屋に来てくれてよかったな。


そうじゃなきゃ、泣いちゃうところだった。


お皿の上にあるカップケーキを一個自分も手に取る。


すると、一口ぱくっとかぶりついたところで、隣にいた眞白くんがこちらを向いて。


「ねぇ乙葉、ずっと聞こうと思ってたんだけどさ」


「ん?」


「楓と何かあったでしょ?」