【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

そして、逃げるようにそのままキッチンへ。


……はぁ、焦った。


私ったら何やってるんだろう。楓くんにも変に思われちゃった。


つい顔に出ちゃうから、ダメだよね。


水道の蛇口をひねり、水を流す。


そしてスポンジに洗剤をつけて、容器をゴシゴシと洗っていたら。


「俺も手伝おっか?」


なぜかうしろから楓くんが現れたので、ドキッとしてしまった。


「えっ、大丈夫だよ。だって楓くん、手ケガしてるでしょ」


「べつにこんなの大したことねーって」