【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

すると、その時横にいた眞白くんが、サッと私の肩を抱いてきて。


「いやー、乙葉もいろいろ悩みがあるんだよ。なっ」


なんて、意味深なことを言いだしたので、それにまた戸惑ってしまった。


ちょっと待って。やっぱ眞白くん、気づいてる?


私が由良ちゃんのことで落ち込んでるって。


「はぁ? なんだよ。眞白はなんか知ってんのかよ」


「いや、べつに~?」


「ウソつけ。なんなんだよ、教えろよ」


楓くんは意味が分からないという感じで、ムッとした顔で眞白くんを問い詰める。


私はそれ以上変に勘繰られても困ると思い、慌てて食べ終わったみんなの容器とスプーンを手に取ると、サッとその場に立ち上がった。


「あ、それじゃ私、洗い物してくるねっ」