モヤモヤとした気持ちが、胸の奥に張り付いて離れない。
なぜだろう。由良ちゃんと出会ってから、あんなに近くに感じていたはずの楓くんの存在が、どんどん遠くへ離れていっているような気がする。
由良ちゃんの言っていた通り、楓くんはいっそ由良ちゃんのボディガードになったほうがいいんじゃないかなんて、そんなふうに思えてきてしまって。
今までずっと楓くんにつきっきりで守ってもらっていたから、どこかうぬぼれていた。
自分が彼にとって、特別な存在になれたような気がしてた。
でも、よく考えたら楓くんはただ、私のことをボディガードとしての義務感から大事にしてくれていただけなんだよね。
それなのに、何を勘違いしていたんだろう。
私はべつに、由良ちゃんと違って、特別でもなんでもないのに。
バカみたいだよ……。
*
なぜだろう。由良ちゃんと出会ってから、あんなに近くに感じていたはずの楓くんの存在が、どんどん遠くへ離れていっているような気がする。
由良ちゃんの言っていた通り、楓くんはいっそ由良ちゃんのボディガードになったほうがいいんじゃないかなんて、そんなふうに思えてきてしまって。
今までずっと楓くんにつきっきりで守ってもらっていたから、どこかうぬぼれていた。
自分が彼にとって、特別な存在になれたような気がしてた。
でも、よく考えたら楓くんはただ、私のことをボディガードとしての義務感から大事にしてくれていただけなんだよね。
それなのに、何を勘違いしていたんだろう。
私はべつに、由良ちゃんと違って、特別でもなんでもないのに。
バカみたいだよ……。
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