「はぁー、世の中には完璧な子っているもんねぇ。でも、それにしてはちょっと楓くんにベッタリしすぎよね」
夏帆ちゃんが、そう言ってチラッと私のほうを見る。
「乙葉はいいの?」
「えっ」
いいのって……。
「だって、このままじゃ楓くん取られちゃうかもよ~?」
「な、何言ってるの? 取られるって、別に私と楓くんは……っ」
「とぼけないでよ~。知ってるんだよ。宿泊学習でも二人、いい感じだったくせに。それなのに最近あんまり喋ってないじゃん」
バシンと肩を叩かれ、言葉に詰まる私。
だけど、その言い方から夏帆ちゃんも私が楓くんを気になってることに気が付いてるのかなと思う。
最近、私と楓くんがあまり話していないことにも。
夏帆ちゃんが、そう言ってチラッと私のほうを見る。
「乙葉はいいの?」
「えっ」
いいのって……。
「だって、このままじゃ楓くん取られちゃうかもよ~?」
「な、何言ってるの? 取られるって、別に私と楓くんは……っ」
「とぼけないでよ~。知ってるんだよ。宿泊学習でも二人、いい感じだったくせに。それなのに最近あんまり喋ってないじゃん」
バシンと肩を叩かれ、言葉に詰まる私。
だけど、その言い方から夏帆ちゃんも私が楓くんを気になってることに気が付いてるのかなと思う。
最近、私と楓くんがあまり話していないことにも。



