【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

「でも、悪い奴じゃないから、よかったら仲良くしてやってよ」


「うん」


私が頷くと、頭にポンと手を乗せてくる眞白くん。


「それに、乙葉は由良にいちいち気を使わなくても、今まで通りにしてれば大丈夫だからね」


「えっ……」


その言葉は、やっぱり私の心の中を見透かしているようにも思えて、ドキッとしてしまった。


気を使ってるって……もしかして眞白くん、気づいてた?


私が由良ちゃんの前だとぎこちないこと。


すごいなぁ。やっぱり人のこと、よく見てるんだ。


じゃあ、私が楓くんと由良ちゃんを見てモヤモヤしてたことも、もしかしたら感づいてたのかな……。


*