【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

さらにはストレートにそう問いかけてくる眞白くん。


まるで全部お見通しとでもいうような彼を目の前に、思わずうなずいてしまいそうになるところを、ぶんぶんと首を振って否定する。


「ううん、何も……」


「そっか。ならいいけど」


すると、眞白くんは少しホッとしたような表情になって。


「由良はあんな感じで、昔から楓が大好きだから。もしかしたら乙葉にヤキモチ妬くんじゃないかなーって思ってたんだ」


「えっ」


ヤキモチ?


「結構子供っぽいところあるからね。だからもし、何か突っかかるようなことがあったらごめんね」


なんて言ってちょっと困ったように笑う彼は、由良ちゃんの性格もよくわかってるみたい。


ということは、由良ちゃんが私のことをあまり良く思ってないのも、知ってるのかな?