教室から中庭に移動し、芝生の上にみんなで輪になって腰掛ける。


由良ちゃんがお弁当のお重箱を開けて広げると、その中には何とも豪華なおかずたちが、カラフルに並んでいた。


ローストビーフに、テリーヌ、それからサンドイッチや卵焼きまで。


どれもすごく凝っていて、おいしそう。


由良ちゃん、料理まで上手なんだ。すごいなぁ。


「いただきます」


手を合わせたのち、さっそくサンドイッチをひとついただく。


実際食べてみると、味も本当に美味しくて。


「あ、おいしいっ」


私がそう呟くと、その横で同じくサンドイッチを食べていた眞白くんもまた、感激したように言った。


「わぁ、やっぱり由良の料理、おいしいね」