【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

私が少し泣きそうな顔で訴えると、少しムッとした顔で聞いてくる大島くん。


「なに、帰りたいの?」


「うん」


「だったら約束通りハグしてよ。乙葉ちゃんが負けたんだし、それくらいしてくれたっていいだろ?」


「……っ」


「なに、できないの? そっかー。できないんだったら、仕方ないから俺からチューしちゃおうかな」


「や、やだっ」


「じゃあ早くしてよ」


そう言われて、何も言い返せなくなる私。


でも、さっきは「わかった」って頷いちゃったわけだし、ここでやっぱり嫌ですなんて、そんなのダメだよね。


一度のハグくらい、我慢するしか……。