【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

いきなりとんでもないことを口にしたので、思わず大声をあげてしまった。


「む、無理だよっ! そんなことできないっ」


「えー、いいじゃん。なんでも言うこと聞くって約束だろ?」


「いやでも、約束はしてないよっ。とにかく、それだけは無理です……!」


私が全力で拒否すると、大島くんがじっと顔を覗き込んで聞いてくる。


「もしかして、乙葉ちゃんってファーストキスもまだとか?」


「ま、まだに決まってるよっ……」


「あはは、そっか。じゃあ無理だよね」


そう言われてホッとしたのもつかの間。


「それなら、うーん……。ハグしてもらおっかなぁ」


「えぇっ?」