【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

うぅ、どうしよう。ドキドキする。


手元に残るカードはあと二枚。大島くんの手には、一枚のカード。


この二枚のうち一枚はジョーカーだから、大島くんがジョーカーのほうを引いてさえくれれば、私の勝ち。


そしたら無事夏帆ちゃんたちの元へと戻れる。


なるべく表情に出さないように気をつけながら、二枚のカードをじっと見つめる私。


そしたら大島くんは少し迷ったあと、スッと右手を伸ばしてきて。


それから見事にジョーカーではないほうのカードを手に取った。


「いえーい! 俺の勝ち~。やったね!」