【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

こんなふうに部屋で二人きりなんて、大島くんが何を企んでいるのか、怖いよ。


すると彼は、意外にもケロッとした顔で。


「何って、もちろんトランプだよ。だって、昼間一緒にやろうって約束したじゃん?」


「えっ?」


トランプ……?


「今から乙葉ちゃんと俺で、トランプで対決しようよ。乙葉ちゃんが勝ったら、部屋戻っていいから。そのかわり俺が勝ったら、俺の言うこと一個聞いてくんない?」


「なっ……」


なにそれ。そんなの無茶苦茶だよっ。


あまりにも勝手な彼の提案に戸惑って何も答えられずにいたら、大島くんがそんな私の肩をサッと抱いてきた。


「それとも、トランプじゃなくて、もっと別の楽しいことする?」