【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

「ふぅ……」


自販機で買ったお茶を一口飲み、ひと息つく。


ダメだなぁ、私。


大勢でワイワイするのに慣れていないし、特に男子がたくさんいると、変に緊張して硬くなってしまって。ああいう空気にうまくなじめない。


その点夏帆ちゃんは、誰とでもすぐに仲良くなれちゃうからすごいな。


そういえば、さっき楓くんと目が合った時、目をそらされちゃったけど、もしかして私たちが部屋に押しかけたこと、よく思わなかったのかな。


ちょっと渋い顔をしてたみたいだし、迷惑だと思われてたら、どうしよう。


なんて、いまさらのようにあれこれ考えはじめてしまい、部屋に戻ろうとする足取りが重くなる。


でも、そろそろゲームの順番が回ってくる頃だし、夏帆ちゃんも待ってるから戻ったほうがいいよね。