――コンコン。


するとその時、パパの部屋のドアをノックする音が聞こえた。


そしてガチャッとドアが開いたかと思うと、スーツ姿のダンディな雰囲気のおじさんが一人中に入ってきて。


「やぁどうも。お久しぶりです」


その人に続くようにして、後ろから背の高い二人の男の子が現れた。


一人はサラサラの茶色い髪に大きな目をした優しそうな雰囲気の男の子で、もう一人はサラサラの黒髪に切れ長の瞳が印象的な、クールな雰囲気の男の子。


二人とも、まるで芸能人かと思うくらい整った顔をしていて、しかもスタイル抜群でビックリする。


も、もしかしてボディガードって、この人たちのことかな……?


なんかめちゃくちゃイケメンだし、キラキラしてて、圧倒されちゃうよ。


私がポカンとした顔で突っ立っていると、パパが椅子から立ち上がり、おじさんの目の前までやってくる。


「やぁ、久しぶりだね九条くん。待ってたよ」


「四ノ宮くんこそ、変わらないね」


「今日はわざわざ来てくれてありがとう。紹介させていただくよ。この子がうちの一人娘の乙葉だ」