【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

そしたらそこで、誰かがドタバタとこちらへ走ってくる様子が見えて。


「ちょっとー、誰か助けて~!」


何かと思えばそこには焦った様子の夏帆ちゃんの姿があった。


「夏帆ちゃん、どうしたの?」


「それがさ~、お米は無事飯盒にセットしたんだけど、火起こしがうまくできなくて」


それを聞いてハッとする。


そっか、飯盒炊爨って、火起こしからやらなくちゃいけないんだ。女子一人じゃ大変だよね。


すると、眞白くんがすかさず立ち上がって。


「じゃあ僕が手伝うよ」


「ほんと!? ありがとう~、眞白くん」


「乙葉は楓と一緒に野菜の準備よろしくね。手当てありがと」


「あ、うんっ」