炊事場から少し離れた岩の上に眞白くんを座らせ、手に絆創膏を貼ってあげる。
「なんかごめんね。全然役に立てなくて」
「ううん、そんなことない」
「僕、料理は家でほとんどやったことないんだよね。楓はたまに手伝ったりしてたけど。ピアノやってたから、指をケガするのが怖かったのもあって、包丁は触らないようにしてたんだよ」
それを聞いて、なるほどと思う。
正直なんとなく眞白くんのほうが手先が器用なイメージがあったから、料理が苦手なのは意外だったけど、指をケガしないように気を付けていたからっていうのもあったんだ。
「でも、さすがにカレーくらい作れないとヤバいよな。楓はできるのに」
そう言って力なく笑う眞白くんを見て、とっさに励ます私。
「そ、そんなの気にしなくて大丈夫だよっ。誰にでも得意不得意ってあるし、私も料理はできても、運動とか全然できないから」
彼が珍しく落ち込んでいるように見えたので、なんだかやけに力が入ってしまった。
「なんかごめんね。全然役に立てなくて」
「ううん、そんなことない」
「僕、料理は家でほとんどやったことないんだよね。楓はたまに手伝ったりしてたけど。ピアノやってたから、指をケガするのが怖かったのもあって、包丁は触らないようにしてたんだよ」
それを聞いて、なるほどと思う。
正直なんとなく眞白くんのほうが手先が器用なイメージがあったから、料理が苦手なのは意外だったけど、指をケガしないように気を付けていたからっていうのもあったんだ。
「でも、さすがにカレーくらい作れないとヤバいよな。楓はできるのに」
そう言って力なく笑う眞白くんを見て、とっさに励ます私。
「そ、そんなの気にしなくて大丈夫だよっ。誰にでも得意不得意ってあるし、私も料理はできても、運動とか全然できないから」
彼が珍しく落ち込んでいるように見えたので、なんだかやけに力が入ってしまった。



