【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

彼はうっかり手を滑らせ、指を包丁で切ってしまったようだった。


「わぁ、眞白くん、大丈夫!?」


とっさに駆け寄ると、その手には赤い血が滲んでいて。


その痛々しさに胸がチクッと痛む。


すると、眞白くんは眉を下げながらハハッと笑って。


「あー、やっちゃった」


そんな彼に、渋い顔で突っ込む楓くん。


「だからお前、ピーラーでニンジンの皮とかむいてればよかったのに」


「あ、私、絆創膏持ってるよ!」


心配になった私は、とりあえず眞白くんのけがの手当てをしてあげることにした。