【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

それを聞いて、感心してしまう。


楓くんが料理をするイメージなんてまったくなかったから、正直意外だよ。ギャップがあるっていうか。


「っていうか、俺よりそっちのほうを見ててやったほうがいいと思うけど」


そしたら楓くんが、突然そんなことを言いだして。


そっちのほうって? と思いながら反対側に立つ眞白くんのほうを振り向いたら、そこには包丁を片手に苦戦している彼の姿があった。


ジャガイモを片手に、一生懸命芽をほじくり出そうとしている眞白くん。


でも、なんだかとっても危なっかしくて。


「あ、眞白くん……」


思わず声をかけようとしたら、次の瞬間。


「痛っ!」