【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

謎解きラリーを終えて少し休憩を挟んだあとは、お昼ご飯のカレー作りを各グループで行うことになった。


すると、材料の野菜を前にして、夏帆ちゃんが一言。


「あの……実は私、包丁握ったことないんだ」


どうやら夏帆ちゃん、料理はあまりしたことがないみたいで。


「あ、そうなんだ。大丈夫だよ。私、野菜切るから」


私がそう言うと、申し訳なさそうに目の前で両手を合わせる彼女。


「ほんとごめんね~。私、かわりに火起こしでもなんでもやるからっ」


そしたらそこで、楓くんが飯盒をサッと夏帆ちゃんに手渡してきて。


「じゃあ水城は、米炊くのお願いしていい?」


「あ、うん。お米係ね。オッケー!」