【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

少しビックリしたけれど、話しかけられてちょっとだけ嬉しい気持ちになる。


同じクラスだから、挨拶しに来てくれたのかな。


なぜか男の子ばっかりだけど、自分から声をかけるのは苦手だからありがたいかも……。


「あ、えっと、私は四ノ宮乙葉っていいます」


おそるおそる自己紹介すると、驚いたような顔をする男の子たち。


「えっ、四ノ宮ってもしかして、あの四ノ宮グループの?」


「は、はい」


「マジか! すげーな、本物のお嬢様だ!」


「いや、そんなことないですっ」


私が謙遜すると、身を乗り出してくる一人の男の子。


「乙葉ちゃん、マジで可愛いよね。さっき教室入った時からずっと気になってたんだー。俺、三村良平。よかったら連絡先教えてよ」


「俺も! 俺にも教えて!」


「俺も聞きたい!」