【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

それにしても、まさか偶然にもクラスまで九条兄弟と一緒になるとは思わなかったなぁ。


寮でも隣の部屋だし、これだと一日のほとんどを彼らと一緒に過ごすことになりそう。


いいのかな、私なんかがこんな人気者の二人にボディガードをしてもらっちゃって。


入学早々女の子たちを敵に回しそうだよ。


おとなしく机に座ったまま、キャーキャー騒がれる二人の様子を遠目に見つめる私。


すると、突然そんな私の元へ男の子が数人近寄ってきて、声をかけてきた。


「やっほー、はじめまして」


「ねぇねぇ、名前なんて言うの?」


「えっ……」