【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

思わず楓くんの顔を確認してしまった私。


どうしよう。ほんとのカップルなわけじゃないんだけど、周りからはカップルに見えてるんだなぁ。


でも、限定スイーツ、すごく美味しそうだし食べてみたいかも。


すると楓くんがボソッと。


「へー、うまそうじゃん。行ってみる?」


「えっ、いいの?」


「うん。だって、ちゃんと俺らカップルだし?」


なんて言いながら、イタズラっぽく笑ってみせる彼にドキッとする。


そういえばさっき、そういうことにしたんだっけ。


あれって冗談じゃなかったんだなぁ。


すると、それを聞いた店員さんが嬉しそうにニコッと笑って。


「ありがとうございまーす! それじゃあとっておきの席をご案内いたしますね!」


意気揚々と店内まで案内してくれたので、少し照れながらもそのあとをついていった。