【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

だけど彼はそうポロっと呟いたかと思うと、いきなりギュッと手を繋いできて。


「もう、俺のそばから離れるの、禁止な」


「……っ」


さらには私の額に、こつんと自分の額をぶつけてくる楓くん。


そして、私の目をじっと見つめながら。


「てなわけで、今日一日、乙葉は俺の彼女ってことにしといて」


いきなりの爆弾発言にビックリして、思わず顔が真っ赤になってしまった。


う、ウソ。それって……彼女のフリ、みたいな?


まさかあのクールな楓くんがそんなことを言ってくるとは思わなかったので、めちゃくちゃ動揺してしまう。


でもこれはただ、声を掛けられないように守ってくれるってことだよね? ボディガードとして。


だからきっと、深い意味なんてあるわけがなくて。


「……っ、はい」


私はドキドキしながら、小さな声で頷いた。


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