だけど彼はそうポロっと呟いたかと思うと、いきなりギュッと手を繋いできて。
「もう、俺のそばから離れるの、禁止な」
「……っ」
さらには私の額に、こつんと自分の額をぶつけてくる楓くん。
そして、私の目をじっと見つめながら。
「てなわけで、今日一日、乙葉は俺の彼女ってことにしといて」
いきなりの爆弾発言にビックリして、思わず顔が真っ赤になってしまった。
う、ウソ。それって……彼女のフリ、みたいな?
まさかあのクールな楓くんがそんなことを言ってくるとは思わなかったので、めちゃくちゃ動揺してしまう。
でもこれはただ、声を掛けられないように守ってくれるってことだよね? ボディガードとして。
だからきっと、深い意味なんてあるわけがなくて。
「……っ、はい」
私はドキドキしながら、小さな声で頷いた。
*
「もう、俺のそばから離れるの、禁止な」
「……っ」
さらには私の額に、こつんと自分の額をぶつけてくる楓くん。
そして、私の目をじっと見つめながら。
「てなわけで、今日一日、乙葉は俺の彼女ってことにしといて」
いきなりの爆弾発言にビックリして、思わず顔が真っ赤になってしまった。
う、ウソ。それって……彼女のフリ、みたいな?
まさかあのクールな楓くんがそんなことを言ってくるとは思わなかったので、めちゃくちゃ動揺してしまう。
でもこれはただ、声を掛けられないように守ってくれるってことだよね? ボディガードとして。
だからきっと、深い意味なんてあるわけがなくて。
「……っ、はい」
私はドキドキしながら、小さな声で頷いた。
*



