【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

「いえ、一人では……っ」


「俺も一人なんだ~。よかったら、一緒にお茶でもしない?」


「け、けっこうですっ」


とにかく早く楓くんの元へと戻りたかった私は、すかさずはっきりと断る。


そして背を向けて立ち去ろうとしたら、いきなり腕を掴まれてしまって。


「いいじゃん、行こうよ~。ね、ちょっとだけでいいからさ」


「やっ、離してくださいっ」


そしたらその時横からサッと誰かの腕が伸びてきて、その男の手をガシッとつかまえた。


「おい。離せっつってんだろ」