【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

そして、さすがに歩き疲れたということで、二人で通路にあったベンチに座っていた時のこと。


「ねぇ楓くん。ちょっと私、トイレに行ってきてもいいかな?」


私が立ち上がってそう言うと、楓くんは「うん」と頷いて、すかさず私の手から荷物の袋を取り上げた。


「じゃあこの荷物、俺が持ってる」


「ありがとう。すぐ戻るから、ここで待っててね」


背を向けた瞬間、うまくいったと思い、思わず顔がにやける。


本当はトイレに行きたいっていうのはウソで、さっき見つけたスマホケースを今のうちにこっそり買おうと思ったんだ。


ちょうどトイレの近くにあるお店だし、すぐに戻ればきっとバレないよね。