【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

痛そうに顔をゆがめ、声をあげる男。


「はいはい。じゃあ、さっさとあきらめて退散してくれる?」


「わ、わかったよっ」


そこで眞白くんはようやく手を離して。


「くっそー、なんなんだこいつらっ」


男たちは真っ青な顔でそう吐き捨てると、しっぽを巻いたようにその場から逃げていった。


す、すごい……。あんな大人相手でも全然負けてないし、あっさりと追い払ってくれちゃった。


眞白くんも楓くんも、本当に何者なんだろう。


「乙葉、夏帆ちゃん、大丈夫だった?」


すると、眞白くんが心配そうに声をかけてきて。


「はいっ! おかげさまでっ」


「だ、大丈夫っ。ありがとう、助けてくれて」