【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

それを聞いた男は、カチンときた様子で、いきなり楓くんに向かって殴りかかってきた。


「はぁ? なんだてめぇ。ガキのくせに調子乗んなっ」


だけど、楓くんは男の手をすかさず片手で受け止めたかと思うと、そのまま腕をしっかりつかんで、次の瞬間。


――ドシーン!


勢いよく一本背負いを決めてみせた。


「えっ、すごいっ! 強っ」


それを見た夏帆ちゃんもビックリ。私も唖然としてしまう。


「く、クソッ、このヤロ~!」


さらにはそこで、もう一人の男もすかさず殴りかかろうとしてきて。


そしたら眞白くんが持っていた傘で瞬時に拳を受け止め、次に来た蹴りもサラッと交わしたかと思うと、しまいには手首を掴んで捻り上げた。


「い、いででででっ! 離せっ」