【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!

よく見ると、ちょっと柄が悪そうな二人組で、思わず委縮してしまう。


「え、あの……」


「君たち、音羽学院のお嬢様でしょ? 可愛いねぇ」


「なぁなぁ、俺たちと一緒に遊ばない?」


えっと、これって……いわゆるナンパだよね?


こういうのは、ちゃんと断らなくちゃ。


そう思って「ごめんなさい」と口にしようとしたら、私が言うより先に夏帆ちゃんが大声で。


「け、けっこうですっ!」


ハッキリと断ってくれたので、ちょっとホッとしてしまった。


だけど、男たちはそれでもあきらめてくれる様子はなく。


「そんなこと言わずにさぁ~。いいだろ。ちょっとくらい」