帰ろうと思った頃には、外はすっかり暗い。教室に来る前からけっこう暗かったけれど、ヤヨちゃんは一人でちゃんと帰れたかな。いつもは涼太と一緒だから、怖かったかもしれない。こんな時にもまだ、ヤヨちゃんのことばかり考えている自分に反吐が出る。
それでもしょうがない。僕だってすぐに諦められるような気持ちでヤヨちゃんを好きだったわけじゃない。
目が痛い。泣きすぎてジンジンする。
僕は立ち上がって、自分の席に行った。ヤヨちゃんがしたみたいに、サブバッグに制服を詰め込んだ。
そう言えば、新聞紙が無いなってことに、今更気がついた。涼太が焼却炉に持っていってくれたのかもしれない。
僕は教室を出て、隣の教室に入った。暗い。
それでも教卓の傍にヤヨちゃんの絵の具道具が落ちたままになっていることは分かる。
僕は拾い上げて、サッと簡単にはたいた。
「ごめん。」
今のは蹴飛ばしてしまったことと、傷つけてしまったことと、ヤヨちゃんを好きなこと。それから…色々だ。
絵の具道具を持って、もう一度自分の教室に戻り、その絵の具道具をヤヨちゃんの机のサイドに掛けた。
教室の電気を消して、廊下に出て階段をくだる。足がやけに重たく感じる。このまま地面にでも何にでも沈んでいけたらいいのに。
もっと早くヤヨちゃんに好きだって自分から言えていたら、もっと純粋にヤヨちゃんを好きなだけで幸せな自分でいられたら、最初から、ヤヨちゃんを好きにならなければ。
僕が僕じゃなければ。
今更考えたってどうしようもない「もしも」をいくつもいくつも考えては、もう僕に二度と笑いかけてくれないかもしれないヤヨちゃんのことを想った。
それでもしょうがない。僕だってすぐに諦められるような気持ちでヤヨちゃんを好きだったわけじゃない。
目が痛い。泣きすぎてジンジンする。
僕は立ち上がって、自分の席に行った。ヤヨちゃんがしたみたいに、サブバッグに制服を詰め込んだ。
そう言えば、新聞紙が無いなってことに、今更気がついた。涼太が焼却炉に持っていってくれたのかもしれない。
僕は教室を出て、隣の教室に入った。暗い。
それでも教卓の傍にヤヨちゃんの絵の具道具が落ちたままになっていることは分かる。
僕は拾い上げて、サッと簡単にはたいた。
「ごめん。」
今のは蹴飛ばしてしまったことと、傷つけてしまったことと、ヤヨちゃんを好きなこと。それから…色々だ。
絵の具道具を持って、もう一度自分の教室に戻り、その絵の具道具をヤヨちゃんの机のサイドに掛けた。
教室の電気を消して、廊下に出て階段をくだる。足がやけに重たく感じる。このまま地面にでも何にでも沈んでいけたらいいのに。
もっと早くヤヨちゃんに好きだって自分から言えていたら、もっと純粋にヤヨちゃんを好きなだけで幸せな自分でいられたら、最初から、ヤヨちゃんを好きにならなければ。
僕が僕じゃなければ。
今更考えたってどうしようもない「もしも」をいくつもいくつも考えては、もう僕に二度と笑いかけてくれないかもしれないヤヨちゃんのことを想った。



