「ヤヨちゃん、違うよ。僕の方がもっともっと最低だった。絶対に言っちゃいけないことを言った。どんな意味で言ったかなんて関係ない。どんな理由があったって、絶対に言っちゃいけない言葉だった。本当にごめんなさい。」
僕は言いながら、次第に自分の声が大きくなっていくことを感じた。
どんな言葉を並べても、言った言葉は二度と取り消せない。どんな意味が含まれていたとしても、言葉は言葉以上の意味で、相手には伝わってくれない。どんなに気心の知れている相手だろうと、人に言葉を伝えるのってこんなに難しいんだ。
ヤヨちゃんは、ううん、と首を振りながら言った。
「確かに、槙野が言った言葉の意味を、全部汲み取ることは難しいよ。でも槙野は意地悪を言ったんじゃないってことくらいは分かるよ。槙野だもん。それに、槙野とずっと一緒に居た私だよ?
でも、あの時は余裕が無かったの。カッとなって、私の方が、槙野には絶対に言っちゃいけないことを言ってしまった。」
本当は僕は、自分の為だけにあんなことを言ったのかもしれない。涼太よりもヤヨちゃんを大切にするし、いつもヤヨちゃんが笑っていられることだけをしたいし、ヤヨちゃんの話だってちゃんと聞く。だから僕を好きになってって、そう願った。
僕の軽率な言葉がこんなにもヤヨちゃんを悩ませて傷つけた。なのに、臆病な僕は自分からヤヨちゃんに謝りにも行けないでウジウジしていたのに、ヤヨちゃんの方から歩みよってくれる。本当に謝らなきゃいけないのは、僕なのに。
「僕の自分勝手な感情のせいで、ヤヨちゃんが涼太を好きでいることを否定してしまった。ヤヨちゃんの幸せを、僕が一番応援したいのに。一番、心から応援出来ていないのは僕だった。」
「もういいの。槙野は自分のこと最低だったって言うけど、私が一番、ずーっと最低だった。甘えてたし、ズルかった。槙野が一緒に居てくれることに。槙野とは変わらずずっとこの関係を続けていけるって過信に。槙野が傷つく方法で…私はいつの間にか槙野を利用してたんだよね。」
ヤヨちゃんの声がだんだんと震えて、かすれていく。ヤヨちゃんの右手を、左手でそっと握った。ヤヨちゃんも握り返してくれた。
僕は言いながら、次第に自分の声が大きくなっていくことを感じた。
どんな言葉を並べても、言った言葉は二度と取り消せない。どんな意味が含まれていたとしても、言葉は言葉以上の意味で、相手には伝わってくれない。どんなに気心の知れている相手だろうと、人に言葉を伝えるのってこんなに難しいんだ。
ヤヨちゃんは、ううん、と首を振りながら言った。
「確かに、槙野が言った言葉の意味を、全部汲み取ることは難しいよ。でも槙野は意地悪を言ったんじゃないってことくらいは分かるよ。槙野だもん。それに、槙野とずっと一緒に居た私だよ?
でも、あの時は余裕が無かったの。カッとなって、私の方が、槙野には絶対に言っちゃいけないことを言ってしまった。」
本当は僕は、自分の為だけにあんなことを言ったのかもしれない。涼太よりもヤヨちゃんを大切にするし、いつもヤヨちゃんが笑っていられることだけをしたいし、ヤヨちゃんの話だってちゃんと聞く。だから僕を好きになってって、そう願った。
僕の軽率な言葉がこんなにもヤヨちゃんを悩ませて傷つけた。なのに、臆病な僕は自分からヤヨちゃんに謝りにも行けないでウジウジしていたのに、ヤヨちゃんの方から歩みよってくれる。本当に謝らなきゃいけないのは、僕なのに。
「僕の自分勝手な感情のせいで、ヤヨちゃんが涼太を好きでいることを否定してしまった。ヤヨちゃんの幸せを、僕が一番応援したいのに。一番、心から応援出来ていないのは僕だった。」
「もういいの。槙野は自分のこと最低だったって言うけど、私が一番、ずーっと最低だった。甘えてたし、ズルかった。槙野が一緒に居てくれることに。槙野とは変わらずずっとこの関係を続けていけるって過信に。槙野が傷つく方法で…私はいつの間にか槙野を利用してたんだよね。」
ヤヨちゃんの声がだんだんと震えて、かすれていく。ヤヨちゃんの右手を、左手でそっと握った。ヤヨちゃんも握り返してくれた。



