朝のホームルームが終わって、みんな体操服に着替える更衣室に行く為に教室を出た。いつもなら「今日はどうするの。」って呼びに来てくれるヤヨちゃんも、さすがに来なかった。他の友達と教室を出ていく。
涼太が「本当に出席するんだな。」と、立ち上がりながら言った。「雨だからね。」って僕も答えてから席を立つ。
こんな日に限って雨だなんてツイていない。本当にツイていなかったのは、昨日の僕だったかもしれないけれど。
更衣室で着替えを終えたクラスの友達が体育館に集合している。体育担当の先生が来るまでは、バラバラと色んな所でお喋りしたり、既にバスケットボールを触って遊んだりしている。体育係の友達が、遊ぶなら手伝ってよなんて怒ったりしている。
男女混合の授業なんて滅多に無いし、みんなどこか浮き足立っているのが分かる。ヤヨちゃんだって、体育館のステージの所で友達とお喋りしていたけれど、何人かでバスケをして遊んでいる涼太を、やっぱり見ていた。
先生が体育館に入ってきて、「静かにー。」って大きな声で呼びかけた。さっきまで騒がしかった体育館が一斉に静まり返る。教師の力って凄いと思った。
そのまま先生が、身長順に一列に並ぶ様に指示を出す。身長差が公平になる様にチーム分けをするらしい。
でもクラス全員、そんなチーム分けがあんまり意味が無いことを知っている。
三年生になって部活を引退するまで、バスケ部のエースはこのクラスの男子の中では一番身長が低い男子だったし、このクラスで一番運動神経が良いのは、身長が一番高い涼太だ。
みんなたぶん、最初からバスケの授業に真剣に取り組もうだなんて思っていない。その二人の試合を見たいだけだ。
男女混合になると、女子はほとんど応援したりキャーキャー言いながら眺めているだけになる。バスケ部の女子が男子と一緒にやり合っている姿もカッコ良くて、授業と言うよりはスポーツ観戦になっている。だから、雨の日の体育はありがたい。
お前の方が小さいだろとか、背伸びすんなよとか身体測定の時みたいに言い合いながら、みんな列を作っていく。
クラス全員が一列に並んだ列は、けっこう長い。先生が、一、二、三、と声で番号を振り当てていく。
僕の順番の時、番号より先に「槙野!珍しいな。」と言って次に行こうとするから「番号は?」って言うと、「あー、三。」と言われた。
僕の前も三だったのに。
涼太が「本当に出席するんだな。」と、立ち上がりながら言った。「雨だからね。」って僕も答えてから席を立つ。
こんな日に限って雨だなんてツイていない。本当にツイていなかったのは、昨日の僕だったかもしれないけれど。
更衣室で着替えを終えたクラスの友達が体育館に集合している。体育担当の先生が来るまでは、バラバラと色んな所でお喋りしたり、既にバスケットボールを触って遊んだりしている。体育係の友達が、遊ぶなら手伝ってよなんて怒ったりしている。
男女混合の授業なんて滅多に無いし、みんなどこか浮き足立っているのが分かる。ヤヨちゃんだって、体育館のステージの所で友達とお喋りしていたけれど、何人かでバスケをして遊んでいる涼太を、やっぱり見ていた。
先生が体育館に入ってきて、「静かにー。」って大きな声で呼びかけた。さっきまで騒がしかった体育館が一斉に静まり返る。教師の力って凄いと思った。
そのまま先生が、身長順に一列に並ぶ様に指示を出す。身長差が公平になる様にチーム分けをするらしい。
でもクラス全員、そんなチーム分けがあんまり意味が無いことを知っている。
三年生になって部活を引退するまで、バスケ部のエースはこのクラスの男子の中では一番身長が低い男子だったし、このクラスで一番運動神経が良いのは、身長が一番高い涼太だ。
みんなたぶん、最初からバスケの授業に真剣に取り組もうだなんて思っていない。その二人の試合を見たいだけだ。
男女混合になると、女子はほとんど応援したりキャーキャー言いながら眺めているだけになる。バスケ部の女子が男子と一緒にやり合っている姿もカッコ良くて、授業と言うよりはスポーツ観戦になっている。だから、雨の日の体育はありがたい。
お前の方が小さいだろとか、背伸びすんなよとか身体測定の時みたいに言い合いながら、みんな列を作っていく。
クラス全員が一列に並んだ列は、けっこう長い。先生が、一、二、三、と声で番号を振り当てていく。
僕の順番の時、番号より先に「槙野!珍しいな。」と言って次に行こうとするから「番号は?」って言うと、「あー、三。」と言われた。
僕の前も三だったのに。



