「このみ、大丈夫?
ははっ、力が抜けちゃうほど俺のこと意識してくれたの?かわいーじゃん」
「……っ、鞍馬君最低」
「だって本当のことじゃん。
ねね、このまま抱き締めちゃ駄目?
このみ柔らかそうだから、一回おもいっきり抱き締めてみたいんだけど」
「絶対駄目!離れてくれなきゃ、なっちゃん呼ぶから!」
「えー、こんな状況でもその名前呼ぶ?
しょうがないなー、このみの体から離れるのは名残惜しけど退いてあげる。
俺ってほら、優しいからね」
「……」
ケラケラと笑いながら無罪を主張する様に、軽く手を上げて意外にもあっさりと離れていく鞍馬君は本当に何を考えているのか分かんない。
ていうか……一緒に帰る帰らないの話で、どうして鞍馬君に抱き締められる羽目になったんだろう。
クラスの女子どころか、学校の女子の誰かに見られでもしたら
私多分、いや確実に仕留められてたと思う。


