それはきっと、甘い罠。







数えるの早すぎだよ鞍馬君!!


なんて返事していいか分からなくて。
だからといって、鞍馬君と帰るなんて……しかも二人っきりでってことは、学校の人気者を独り占めするってことになっちゃう。


そんなのおこがましいというか……。


鞍馬君絶対私で遊んでるよ。



「……ゼロ。うーん、返事しないって事はこのみは俺と一緒に帰りたくないってこと?」


「あの、そうじゃなくて……」


「照島にはあんなに気を許した顔見せるくせに。
 ねぇ、なんで俺とは駄目なの」


「だってなっちゃんは幼馴染みだし……っ」


「へぇー、幼馴染みねぇ。そんじゃあさ」




私の手をギュッと握る鞍馬君は、離す様子がない。


それどころかゆっくりと距離を詰め、一歩も下がれない様に背後にある机へと追い詰められた。