それはきっと、甘い罠。







一瞬可愛いって思っちゃった。



本当に……鞍馬君の笑顔は心臓に悪い。


だって私を見ただけで、あんなに嬉しいな顔するんだもん。


「……鞍馬君どうしたの?」


「んー?今日このみの番犬照島は不在だと聞いて」


「なんで鞍馬君知ってるの?」


「そりゃあお隣情報っしょ。
 照島との会話聞こえてたからね、まあこのみに手出すなら今がチャンスかなって。」

 

軽く口角を上げながら、掬う様に優しく手に触れてくる鞍馬君。



「く、鞍馬君手……」


「このみ手ちっちゃ。可愛すぎない?
 なにこの手、軽く力入れたら駄目になっちゃいそう。」


「離して……っ」


「えー、まぁいいけど。
 じゃあ俺と帰ってくれるなら離してあげてもいいよ?」


「……っ」


「はい、3秒以内に返事ね」


「へっ!?」


「3、2、ーー1」