お昼ご飯を作っている時、藍と結人が帰ってきた。

「ただいま〜」

「ママ、ただいまぁ」

「おかえりなさーい。……って、結人泥だらけじゃないの!?どうしたの!?」

 公園に遊びに行って帰ってきた結人は、服が泥だらけであった。

「パパとおいかけっこしてたら、ころんじゃったぁ。ね〜パパ?」

「そうだな」 

 結人は藍の方に視線を向けながら言っていた。
 ……って、藍もじゃない。アンタは子供か!

「もう……。結人もパパも、すぐにお風呂入ってきなさい。服は洗濯機の中に入れてね!」

「はぁーいママ」

「よし行くか、結人。パパと一緒に風呂入ろうな」

「はーい!」

 藍は結人の背中を押しながら、一旦バスルームへと向かっていった。
 その間わたしは、二人の着替えとバスタオルを用意して、バスルームに置いた。

「全くもう……。藍、着替えここに置いておくからね」

「おう、ありがとう。悪いな透子」

「ちゃんと結人の髪の毛乾かしてよ?風邪引いちゃったら大変だから」

「分かってるって。任せておけ」

 そう言いつつ忘れそうな藍だけど……。でもまぁ、この方がわたしたちらしいかな? ね、藍。
 わたしたちはこれからも、幸せな家族としてこうして一緒に過ごしていく。



【番外編完結】