「ありがとうございました」

「ありがとうございます」

 お店を出たわたしは、その袋を握りながら藍、喜んでくれるかな?なんて考えていた。
 藍のことを思い、藍のことを考えながら、わたしは微笑みを浮かべていた。

「藍……楽しみにしててね」

 最高の誕生日になるように、わたし一生懸命頑張るからね。 
 藍がとびっきり喜んでくれるように、この子と一緒に頑張るからね。

「……お腹、空いたな」

 その後ショッピングモールのフードコートでお昼ご飯を食べ、一階にあるスーパーで夕飯の買い物を済ませた。
 他にも欲しいなと思うものもあったけど、藍の誕生日プレゼントを買いに来ただけだったから、それ以外はあまり見ずに家に帰った。

 初めて祝う、藍の誕生日。……より良いものに、したいな。
 来年藍の誕生日を言われると時には、この子も産まれている時だし、今回は二人だけど……。でもきっとこの子も、お祝いしてくれると思うな。

「わたしたち、家族だもんね」

 夫婦であり、家族であり、そして何よりも……お互い大切な人だから。

「さ、早く帰って夕飯の支度しよっと」

 今日の夕飯はさつまいもが安かったからさつまいもを購入したので、さつまいもご飯とさつまいもの天ぷらとかにしようかな。
 天ぷら、久しぶりだな。