「ん・・」

いつの間にか眠っていてしまったようだ
外が真っ暗になっていて、夜であることを示していて

「なんか、いつもと様子が違う」

何だろう?この得体のしれない
モヤモヤしているのは

「あ・・・」

魔界の門が開いている!?
リズもまだ、帰ってきている様子はない。
もしかしたら、魔王城でやられてしまったのかもしれない

「どこに行くつもりだ。奈未」

「!?」

部屋から出ようとしているのに
別の部屋から出てきたのは、悠翔君で

「ごめん。きっと、これはあたしの問題だから」

「は?お前の問題?」

何で、悠翔君はここにいたんだろう?
家に戻ってもよかったじゃない

誰も見ていないのを確認すると、空へと上がっていくと
やはり魔界の住人で

「姫・・・様?なぜ
ここに。魔界にいるのではなかったのですか?」

あたしが魔界にいる?

「あたしは、ずっとこちらの世界にいたわ。
魔界には帰っていない。それに、これは一体どういう・・・」

「え?じゃあ。あの魔界にいる姫様は」

魔界にいる姫?
どういう事?

「まぁ。それはおいおい調べるわ
で?あなた達は何をしに来たと言うの」

「魔界の男たちが一斉に具合を悪くしたのです」