「多くのルティス帝国民が貧困で困ってるときに、貴族の連中は良い気になってブランド店で買い物してるんだ。そりゃ誰だって腹が立つだろう」
「だからって、デモを正当化する理由にはなりませんよ。あのまま放っておいたら、デモは暴徒化して…。実際、怪我人も出たじゃないですか」
「それは帝国騎士団が、デモを無理矢理やめさせようとしたからだろう?『天の光教』は帝国騎士団の犠牲者だ」
「そうよ。帝国騎士団が横槍を入れてこなかったら、『天の光教』だって暴徒化したりしなかったはずよ」
逆だな。
『天の光教』が暴徒化したから、帝国騎士団が横槍を入れたのだ。
『天の光教』とも帝国騎士団とも全く関係のない、一般人を守る為に。
お前ら、帝国騎士団が介入せず、デモを放ったらかしにして、そのせいで一般人が怪我したら、それはそれで帝国騎士団を責めるだろ。
で、仕方なく帝国騎士団が『天の光教』を止めたら、それはそれで「弾圧だー!」って怒るのか。
どうして欲しいんだよ。
「大体、デモをやめさせたいだけなら、『天の光教』を解散させる必要まではなかったのでは?」
「そうだよ。わざわざルチカ教祖を投獄して、『天の光教』を解散させたのは、帝国騎士団が自分達の実権を守りたかったからだろう」
違うわ、アホ共。
マフィアの残党と手を組んで、建物ごと自爆テロ起こそうとしてたから捕まったんだよ。あの年齢サバ読みおばさんは。
そんな危険な宗教団体、それはもう宗教団体どころじゃない。
テロ組織と同義だ。
そりゃ解散もさせるし、教祖は投獄して当たり前だ。
しかし、そんな裏の事情は、一般市民には伝えられていないので。
「私もそう思う。『天の光教』は見せしめにされたのよ。帝国騎士団が自分達の権威を守る為に。自分達に逆らう者はこうなるんだって、国民に見せつける為に」
エリミア会長は、きっぱりとそう言ってのけた。
…会長でさえ、そんなつまらない意見かよ。
しかし、それでも。
「…いいえ、そう決めつけるのはおかしいと思います。帝国騎士団はむしろ、国民を守る為に…」
「ルーカス君」
ルーカスって誰だ、と一瞬思ったが。
そういえば、ルーシッドはそんな名前で潜入してたんだっけな。
エリミア会長は、ルーシッドを真っ直ぐに見据え。
そして、今まで見せたこともないような険しい顔をして。
今まで決して言わなかったことを、口にした。
「君は、いつもメンバーの意見に反対ばかりするのね」
「だからって、デモを正当化する理由にはなりませんよ。あのまま放っておいたら、デモは暴徒化して…。実際、怪我人も出たじゃないですか」
「それは帝国騎士団が、デモを無理矢理やめさせようとしたからだろう?『天の光教』は帝国騎士団の犠牲者だ」
「そうよ。帝国騎士団が横槍を入れてこなかったら、『天の光教』だって暴徒化したりしなかったはずよ」
逆だな。
『天の光教』が暴徒化したから、帝国騎士団が横槍を入れたのだ。
『天の光教』とも帝国騎士団とも全く関係のない、一般人を守る為に。
お前ら、帝国騎士団が介入せず、デモを放ったらかしにして、そのせいで一般人が怪我したら、それはそれで帝国騎士団を責めるだろ。
で、仕方なく帝国騎士団が『天の光教』を止めたら、それはそれで「弾圧だー!」って怒るのか。
どうして欲しいんだよ。
「大体、デモをやめさせたいだけなら、『天の光教』を解散させる必要まではなかったのでは?」
「そうだよ。わざわざルチカ教祖を投獄して、『天の光教』を解散させたのは、帝国騎士団が自分達の実権を守りたかったからだろう」
違うわ、アホ共。
マフィアの残党と手を組んで、建物ごと自爆テロ起こそうとしてたから捕まったんだよ。あの年齢サバ読みおばさんは。
そんな危険な宗教団体、それはもう宗教団体どころじゃない。
テロ組織と同義だ。
そりゃ解散もさせるし、教祖は投獄して当たり前だ。
しかし、そんな裏の事情は、一般市民には伝えられていないので。
「私もそう思う。『天の光教』は見せしめにされたのよ。帝国騎士団が自分達の権威を守る為に。自分達に逆らう者はこうなるんだって、国民に見せつける為に」
エリミア会長は、きっぱりとそう言ってのけた。
…会長でさえ、そんなつまらない意見かよ。
しかし、それでも。
「…いいえ、そう決めつけるのはおかしいと思います。帝国騎士団はむしろ、国民を守る為に…」
「ルーカス君」
ルーカスって誰だ、と一瞬思ったが。
そういえば、ルーシッドはそんな名前で潜入してたんだっけな。
エリミア会長は、ルーシッドを真っ直ぐに見据え。
そして、今まで見せたこともないような険しい顔をして。
今まで決して言わなかったことを、口にした。
「君は、いつもメンバーの意見に反対ばかりするのね」


