別れた…。
別れちゃった…。

蒼君は、追いかけて来てくれなかった。


やっぱり私の事なんて、好きじゃなかったのかな??


悩んでも意味ないよね…。

もう終わった事だし。


新しい彼氏出来るかな〜??


……無理。

蒼君を越える人なんて…、現れないだろうし。



「誰かいい人居ないかな…」

「なんで??」


えっ!!??

後ろを振り向くと、そこには蒼君がちょっと疲れた表情をして立っていた…。


「なんで…居るの??」

「居ちゃダメ??」


ダメって…ダメなわけないけど…



「実は…
先生にちゃんと話し合って来いって言われた」


先生って…


「狩野??」

「うん」


なんで????
なんでそんな事言ったわけ??


「俺さ…」

「なぁに??」

「昔から人見知りが激しくて、人と話すとかすごく苦手だったんだ。
だから…気になる人が出来ても、勇気が出なくて話かける事とか出来なかったんだけど…」


だけど??


「亜華里に会って変わった」


私???