藍子が「スピーカーにして、聞こえるようにして」と言った。真広は慌ててスピーカーに設定する。すると、画面の奥から声が聞こえてきた。 〈真広? 目が覚めたか。後の二人ももう起きてるだろうな〉 低く少し掠れた、男の人の声。 「じいちゃん!! 俺ら閉じ込められてるんだけど、なんで? 変な小屋にいるんだよ。知らない?」 真広のおじいちゃんなのか。 〈だから、三人ともそこで頭を冷やせって言ってるんだ! 自分達がなにをしたのか分かってるのか?〉 「は......?」 ......どういうこと?