そう分かった瞬間、胸の奥にあったモヤモヤが晴れた気がした。 ああ、不安だったんだね。私は私のことなのに、ちゃんと分かっていなかったね。 心に余裕ができた。 今なら大丈夫だ、もう感情的になって怒ったりしない。 このままじゃ駄目だと思ったのは二人だけではないから。まだ見落としていることがあるかもしれないから。 一つ深呼吸すると、私のことを考えてくれている二人に向かって、話しかける。 「三人で出られる方法はないかな」