執務室に戻ったアルフォークは重い鎧を脱ぎ捨てると、懐から紙包みを取り出した。丁寧に広げると、案の定、花は完全に灰になっていた。
「またスーに助けられたな」
アルフォークはその灰になった花を包んだ紙を手で包み込み、額にあてた。今、自分が怪我無くいられるのはスーリアの花のおかげだ。
暫くそうしていたアルフォークは紙包みを机に置き、また新たなものを入れようと手を伸ばし、動きをとめた。
もう、お守りのストックが無い。次が最後だ。
そう言えば、昨日がキャロルがスーリアのもとに花を取りに行く日だったが、嵐で取りに行けなかった。
外を見ると、相変わらず大雨が降り、酷い強風が吹き荒れていた。これでは今日も取りに行くのは難しい。それに、魔獣との戦いに参戦したキャロルも体力は限界近いだろう。
「これは、明日だな……」



