いつも優しく、スーリアに親切にしてくれる。
 脳裏に蘇るのはアルフォークの優しい眼差しと心地よい声。そして背中に感じた熱……。

 いつからだろう?
 いつの間に好きになったのだろう?

 気付いた時にはもう好きになっていた。

 スーリアはミアをおろすと、熱くなった両頬を隠すように両手で包み込んだ。
 ミアはそんなスーリアを見上げて「ミャア」と一つ鳴いた。