光が影を照らすとき

「そうなんだ、知らなかった...」

「まずこの村も誰にも知られてないような小さい村だからね。人なんて来ないよ。」

灯向は大きな瞳を伏せ、どこか切なそうな表情をした。

「そうなんだ...だけど、そんなに荒れてないね。灯向が手入れしてるの?凄いね。」

「うん!僕にとってすっごく大事な場所だから!さ、華霞にぃ、早く着替えなきゃ!」

灯向は褒められたのが嬉しかったのか、すぐに明るい笑顔になった。

「この着物貸してあげるから、着替えてきて!」

「う、うん。分かった。き、着替えて来るね。」